カンボジアチャリティツアー開催レポート

2025年2月26日から3月3日の6日間の日程で、約90名の会員様にご参加いただきカンボジアチャリティツアーを実施いたしましたので、その様子などをご紹介いたします。

まずはカンボジアについて

カンボジアといえばアンコールワットが思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。
カンボジアは、農業、観光業、などが中心となっており、開発途上国として貧困や教育水準の改善などが課題となっています。
小学校の修了率は男子が68%、女子が79%に過ぎません。貧困地域では、子供たちが学校に行けずに働くことが多く、教育の機会を失っています。
全厚済の海外教育支援では、未来ある子供たちが、安心して自らの可能性を広げられる社会の実現に向けてカンボジアで活動をおこなっております。

世界遺産アンコールワットの朝焼け

それでは、今回実施いたしましたカンボジアチャリティツアーの様子をお届けいたします。

プレイベーン州クロチャップ小学校を新設

2016年にタカイキンダーガーテン(幼稚園)を設立しておりますが、2校目となるクロチャップ小学校の新設が決定し、子供たちのさらなる学びの場としての支援がはじまります。
そこでチャリティツアーの行程で調印式に参加しました。
当日は町長をはじめ、生徒のご家族や村の人たちが集まり、盛大な歓迎ムードのなかで調印式がおこなわれました。

調印をする髙井代表理事

調印式でなによりも印象に残ったのは、生徒となる子供たちのはじける笑顔でした。
「学び場があることで子供たちは成長し、社会や国の未来を支える力になる。」わたしたちの活動は、そのひとつの礎になれると考えています。
支えてもらった経験は、いずれ誰かを支える力になります。子供たちの笑顔を見ているとその想いが確信に変わります。
今年の竣工を楽しみにしたいと思います。

子供たちの笑顔

ブレイクラン村で現地の人々と交流イベント

首都であるプノンペン市内からバスで3時間のところにあるプレイクラン村で交流イベントをおこないました。
この村は日本のNPO法人が長年にわたって支援をおこなっているため、教室や裁縫ミシン、校庭のほか、食堂とキッチンが併設されていました。

出迎えてくれたブレイクラン村の子供子どもたち

カンボジアの伝統的な料理はクメール料理と呼ばれ、その語源は9世紀から15世紀まで現在のカンボジアに存在していたクメール王朝になります。
カンボジア料理はベトナムやタイなどの周辺国の料理と似た特徴を持ちながらも、独自の食文化が形成されています。

子供たちが作ってくれたおもてなし料理(ココナッツカレー)

交流イベントでは、日本のカレー作りや井戸掘り、日本語教室、裁縫教室を通じて、現地の人たちと交流がおこなわれました。
特に、井戸掘りでは泥だらけになりながらも笑顔が絶えない体験となりました。
このように言語は違っても、一緒に何かをすることで生まれるコミュニケーションの文化は世界共通ということを実感します。

日本のカレーでおもてなし

今回のツアーでは、カンボジアという国の力を感じることができました。
もともとはフランスの植民地で、1991年にパリで和平協定が成立し内戦は終結していますが、その傷跡が多く残っているなかで、その現実を受け止め前に進むための力がこのカンボジアにはあります。
これからもこの活動を継続することで、微力ながらも子供たちに笑顔を作ってあげたいと心から思うツアーとなりました。

プレイクラン村の子供たちとツアー参加者の皆様

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