第2弾 被災体験から考える防災に対する備え

被災地支援の取組みとして、被災された会員様より必要な備えや行動など、実体験をもとにアドバイスをいただいております。
いただいた情報を会を通して発信し、会ならびに会員様の防災意識を高め、地震・水害・風害など、どんな自然災害に対しても自身をはじめ大切な家族を守れる「生きる力」の向上を目指します。
アドバイスを受けて、今一度ご自身の「備え」について確認をしてみてください。
被災体験から考える防災に対する備えの第1弾はこちらから

災害ごとにアドバイスをご紹介いたします。
災害だけではなく、避難所で過ごすためのアドバイスや、どの災害にも対応できるようなアドバイスもございますので、ぜひ最後までご覧ください。

地震の被害にあった方からのアドバイス

【準備しておくと安心】
・ヘルメット、飲み水、食品、ラジオ、ウエットティッシュ(ティッシュ)、ライト、スニーカーやスリッパ(室内が散乱している時、持っていないと危険)、食器などの割れ物を入れる土嚢袋があると助かる。
・停電はしなかったが、懐中電灯は必須でした。乾電池式のランタンもあると便利。ガスが安全装置で一時使用できなくなったり停電することもあるので、カセットコンロとガスボンベがあれば安心。
・車で充電できる充電器があると良いと思います。
・停電した場合、暖房が必要な時期は石油ストーブの暖が役に立った。
・断水していればトイレの水流しもできなくなります。加えて、断水していなくても水は濁って飲めません。水の汲み置き、または風呂水は捨てないで置いておくと良いかと思います。また、ペットボトルの水は必ず用意しておいた方が安心です。
・常に自動車のガソリンを満タンにしていれば、災害地域からの移動もできるし冬場は寒さをしのげる。

【家具や家電関連】
・本棚につっぱり棒をしたが、役に立ちませんでした。大きい地震だとつっぱり棒ではききません。倒れる可能性がある大きな家具や家電の地震対策は大切。

【保険関連】
・火災保険の地震保険に未加入だったため、支給資格が無い方が多かった。

【日頃から意識しておくこと】
・災害が起きる時間帯にもよりますが、常日頃、家族とは話し合っておくことが大切です。食料なども必要ですが、パニックになる中、平常心でいられるかということはとても重要です。東北の人たちは地震が多く、慣れてきているところもありますが、それでも怖いものです。日頃より周りの人たちとコミュニケーションをとったりして欲しいと思います。

 
台風の被害にあった方からのアドバイス

【準備しておくと安心】
・私の家は玄関の高さが道路と同じだったため、線状降水帯による集中して降った雨で一気に家の中まで水が入ってしまいました。土嚢を用意しておくと良いと思いました。
・片付けなどで疲れてご飯を作る気力がなくなるので、レトルト(特にごはん)はすごく助かった。水は500mlのペットボトルが助かる。

【保険関連】
・マンションが築40年となり、経年劣化の理由でマンション側からの保険はおりなかった。個人で入っていた保険により、改修工事ができたが、自分の身は自分で守る必要性を強く感じた。
・火災保険に加入していましたが、水災補償がついていなくて大変でした。
・浸水によってハイブリット車は全損扱いになったため、車両保険は確認しておく。

【家屋の修繕】
・床下にたまった汚水の処理は、素人には難しいので知人に建築関係者がいたら助かる。とにかくにおいがひどかった。リフォームに相当なお金がかかります。
・床下の排水には、コンクリートドリルと吸水ポンプが必要だった。

【日頃から意識しておくこと】
・少しでも水害が予想される場所であれば、安全な場所に逃げることが最善だったと感じました。

 
大雨の被害にあった方からのアドバイス

【準備しておくと安心】
・仕事に向かっている車内で集中豪雨により浸水。車のドアを力いっぱい押して脱出できたが、緊急脱出用ハンマーを準備していた方が良いと思った。浸水により、食料品と車に困りました。
・最近の大雨は、以前と比べものにならないくらい水位上昇が早い。家が河川に近く、庭先まで河川の水がきたら、コンクリート土台の物干し竿は押し流され、車もナンバープレートの上あたりまで水位がきた時点で浮上し始めました。夜中に床下から床上まで一気に水位が上昇し、1階の家電・コンセントが漏電したため、懐中電灯は必需品でした。
・長靴は必須で長靴がないと歩けなかった。
・2階があれば、2階に家族分の靴・下着・洋服など、一式を準備しておき、両手が空くバッグに貴重品をまとめる。
・床上浸水の際に、取り返しがつかなかった物が「紙の資料」です。泥水に浸かってしまうと乾くまで時間がかかり、においが残ってしまい非常に厄介です。ケースに入れての保管か高所での保管をおすすめします。

【家屋の修繕】
・床下に溜まった泥土を洗い流すためには高圧洗浄機があると助かる。また、コンクリート基盤ではない家屋の床下に溜まった泥土は、人力で対応するしかなくボランティアの方々の助けが有難かった。

【日頃から意識しておくこと】
・早めの避難が大切。
・電話で話せない状況でも家族と会えるよう避難所に行くまでの道を家族で確認。
・これまでは「○○川が氾濫しなければ大丈夫」と思っていましたが、その川が氾濫していないにもかかわらず、道路や市街地の排水機能が限界を超え、自宅などが浸水し大切なものを失いました。この経験から、自分の住む地域に警報が出た段階で安全な場所に避難するようにしたいと思います。また、周囲のどこが浸水しやすいかを調べ、車をあらかじめ移動させておくなどの備えも必要だと感じました。災害の翌日、街には数えきれないほどのレッカー車が走っており、被害の大きさを実感しました。

 
避難所に関するアドバイス
13日間、避難生活をしました。避難所で用意してくれるものは、エアーベッドと毛布とテントだけでした。リュックに入れておくと良かったと思った物は、歯ブラシセット、ハンドタオル、洗顔、お風呂セット、箸・スプーン・フォーク、枕、上着、1日分の洋服と下着、食事などは1日1食の支給だったので現金、クレジットカード、薬でした。常に市の職員さんに情報を確認してください。
 
その他災害全般に関するアドバイス

・貴重品はすぐに持ち出せるようにまとめておく。また、最低限の飲食物と身分証を災害用バッグとして準備。家族の待ち合わせ場所を決めておく。
・情報が命なので、地域の公式アカウントなどに登録しておく。また、友人同士での情報交換が助かりました。
・赤ちゃんがいる場合、ミルクと哺乳瓶は使い捨てタイプのものがあると便利です。缶に入っていて調乳不要のミルクや紙パックに入っていて飲み口を差すだけのミルクがあると助かります。
・簡易トイレ、ドライシャンプー、身体を拭くシートがあると良い。
・ブルーシートは多めに準備しておく。
・モバイルバッテリーはいくつか用意しておくと困らないです。スマートフォンは生命線です。
・水を入れるポリタンクは、8ℓ~10ℓのものが良い。18ℓは重いし保管に場所を取る。容量が少なくても新鮮な飲料としては十分。携帯用のコンパクトなものを複数準備しておくと安心。
・タオルなどのウエス(雑巾)、水が出なくても食べられるもの、ポータブル電源があれば助かる。
・飲み水、懐中電灯、ソーラー発電のセンサーライト、台車、カセットコンロとガスボンベ、インスタントラーメン、インスタント味噌汁、米…被災ごみを出すための台車は必須です。
・一瞬の出来事で頭の中が真っ白になります。冷静な判断ができなくなっているので、とにかく誰でも良いので助けを求め、一人では行動しない。命を優先して欲しいです。


会報誌aul【あうる】でも「日頃の備え」に関してご紹介いたしました。
こちらからご覧ください。

MENU