あけましておめでとうございます。
 会員の皆さまにおかれましては、健やかに新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。また、旧年中は格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

  新型コロナウイルスの感染拡大から約3年が経過しようとしています。昨年を振り返りますと、春に実施されたまん延防止等重点措置を最後に、それまでの行動制限が無くなり私たちの生活や経済活動が徐々に正常化に向かって動き出しました。昨年年末には国内の治療薬が承認されるなど、一歩ずつ着実に収束に向かって進んでいるように感じます。

  コロナ禍で、私たちは社会や経済に大きなダメージを受けましたが、協力し知恵を出しあうことで困難を乗り切り、その中で新しい生活様式や文化の発展もありました。ウクライナ情勢によるエネルギー資源の高騰、円安の影響による物価高といった私たちの生活に直結する厳しい影響も継続しておりますが、今年は社会が景気回復に向かうと予想されており、日本全体が良い方向に向かい私たちの生活が少しでも良くなることを心に描いております。

  さて、当会は2022年に創立20周年を迎え、今年は次の10年を創りだす最初の1年として、初心に戻り「福利厚生の充実・経済的安定・社会貢献」の3つ基本理念、そして何よりも「人とのつながり」を大切に皆さまとともに新たな一歩を踏み出したいと考えております。

  全厚済に関わっていただいている方、これから関わっていただく方に「会に関わってよかった」と思っていただけるようにすることを目標とし、日々取り組みを進めてまいります。そのためには、様々な考え方や異なる立場の方がお互いに尊重し認め合い、力を合わせることによって価値を創ることが必要であり、自らの利益のみを追求することをよしとせず、相互扶助の精神をもって成長していくことが大切です。何か特別なことをする必要はありません、目の前の方を大切にすることが今後に繋がるということを再認識していただければ幸いです。

  最後になりますが、今年の干支は、癸卯(みずのとう)です。「癸」は雨や露、霧など、静かで温かい大地を潤す恵みの水を表し、十干の最後にあたる癸は、生命の終わりを意味するとともに、次の新たな生命が成長し始めている状態を意味しています。「卯」は穏やかなうさぎの様子から安全、温和の意味があります。また、うさぎのように跳ね上がるという意味があり、卯年は何かを開始するのに縁起がよく、希望があふれ、景気回復、好転するよい年になると言われています。これらを合わせ考えると、2023年は、これまでの努力が実り始め明るい未来につながっていく、いわば「飛躍・向上」といった年を予感させます。

 私自身も「人とのつながり」を大切に、更なる飛躍に貢献していく1年にしたいと考えておりますので、より一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 本年が会員の皆さまと関わる全ての皆さまにとって、飛躍する素晴らしい1年になりますようご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

一般財団法人全国福利厚生共済会

代表理事 髙井 利夫

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